ヒートパイプは鋼管の内部に冷媒を封入したものであり、その下部が暖かく上部が冷たくなった場合、内部の冷媒が自然に沸騰し、その水蒸気がパイプ上部へ熱を伝える。融雪分野では1970年ころから浅層部の地中熱を利用した融雪施設に利用されています。このヒートパイプの下部を下水に直接水没させる方法で融雪を行う方法が、下水熱ヒートパイプ融雪施設です。最大の特徴は、融雪のエネルギーを下水熱だけで賄うため、電力を一切必要としないことです。
バス停などのスポット的な融雪に試験施工され、融雪効果が確認されています。
【設備概要】
施工年度:平成24年度
施工場所:新潟市中央区西大畑町 新潟市美術館前バス停
発注者:新潟市
施工者:株式会社興和
融雪面積:2.5m2
設備概要:φ26.5mmコルゲート型ヒートパイプ×6本
設計融雪熱量:100W/m2 (実測40~100W/m2)
下水温度:9~12℃(実測)
ヒートパイプの作動原理
ヒートパイプ設置概念図
下水管底のヒートパイプ敷設状況
<ヒートパイプと敷設方法>
人孔横からのヒートパイプの引出し
バス停の融雪状況(1)
バス停の融雪状況(2)
<融雪の状況>
【研究発表】
下水熱研究
企画・編集
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