伏木富山港(新湊地区)臨港道路東西線では、近傍の神通川左岸浄化センターの下水処理水(冬期水温16℃)を熱源として、鋼桁部(新港大橋、延長370m)に水熱源ヒートポンプによる無散水融雪施設を設置しています。さらに、そのヒートポンプからの排水に下水処理水を加え温度調整したものをPC橋部と土工部(西側延長1460m、東側延長1760m)に消雪パイプで散水しています。
ここで使用される下水処理水は7500L/min 、ヒートポンプ加熱能力は1118kWであり、消融雪面積29000m2の国内最大規模の消融雪設備となっています。
【設備概要】
竣工:平成24年3月
施工場所:富山県射水市海竜町~海王町
発注者:国土交通省北陸地方整備局伏木富山港湾事務所
施工者:株式会社興和
融雪面積:29000m2(鋼桁部L=370m(無散水)、西側L=1460m、東側L=1760m)
設計気象条件:時間降雪深2.13cm/h、気温-0.2℃、風速2.6m/s
設計水源温度:13℃
融雪設計:277.2W/m2(循環温度送水17.0℃→還水11.4℃(実施))
散水設計:散水温度10.0℃、基本散水量0.21L/m2・min)
<下水処理場と消融雪エリアの位置関係>
<システム構成と水収支のイメージ>
橋梁部配管状況
橋梁部無散水融雪状況
土工部散水消雪状況(消雪パイプ)
取水施設(浄化センター内)
熱源施設
水熱源ヒートポンプ
【研究発表】
下水熱研究
企画・編集
株式会社 興和 水工部
〒950-8565 新潟市中央区新光町6-1
TEL 025-281-8816
FAX 025-281-8835
Mail ans(at)kowa-net.co.jp