関東地方でも南岸低気圧の通過により降雪に見舞われることがあります。横浜市では、鶴ヶ峰駅近くの広場に融雪施設を設置しています。この設備の特長は、ヒートポンプを使わず下水熱を循環させるだけのシステムであり、低ランニングコストを実現していることにあります。また、夏場も運転させることにより、舗装やベンチの手すりの冷却にも利用できるようになっていて”クール下水”と呼ばれています。
【設備概要】
施工年度:平成30年度
施工場所:横浜市鶴見区 「鶴ヶ峰まちかど広場」
下水管径:円形1500mm
設計融雪熱量:201.2W/m2、設計時間降雪深1.95cm/h、全体設計熱量4.95kW
採熱部:採熱管ポリエチレン管φ17mm×10回路、採熱延長36m(折り返し方式)、
循環部:φ32×0.75kW
放熱部:放熱管SUS15A、P=150mm 、面積24.6m2
下水温度:夏期26~27℃、冬期8~16℃(観測日)
まちかど広場
この手すりに下水熱が通っている
制御盤
下水熱による舗装冷却効果(夏期)
管底設置型の採熱部
下水熱研究
企画・編集
株式会社 興和 水工部
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